The 43rd day
タイ空港到着。
空港ではあらかじめ決めていた通り、タイ料理を食べ、シンハービールを飲み、友人へのお土産を何故かここで買い、なんてことをした。
そうしたら思いのほか搭乗時間ギリギリになってしまい、慌ててゲートに向かうも、これまた思いのほか空港が広くて行けども行けどもたどり着かない。
フライト5分前くらいに審査ゲートに着いたのだが、そこのリキッド類のチェックをするクソ野郎がおれがHeathrowで買ったスコッチは持ち込めないとかぬかしやがる。
免税店で買ったものがどうしてダメなんだって文句言ったら、その辺の免税店でパッケージングしてくれば大丈夫かもしれないときた。
なんの意味があるのかって感じだが、時間もないし言い争うより先に急いでその辺の免税店に行き袋に入れてもらい、再び審査に。
これがまた混んでいて、さすがに飛行機を乗り過ごすことが頭をよぎった。
むかついたからリキッドのチェックカウンターはすっとばした。
赤外線で持ち込み荷物をチェックするカウンターの審査官は件のスコッチの袋を見て、「これってホントに良いの?」みたいな雰囲気の顔をしていたが、免税店の人がこれで良いって言ってたと適当な事を行ったらパスできた。
ホント、意味のない審査だ。
そこから猛ダッシュで搭乗ゲートへたどり着き、無事にフライトすることができた。
その後は成田までスムーズに進む。
出国審査もなんなくクリアして、ロビーにてポンドを円に換えたりしてからコーヒーを飲んでいると、土曜日に対バンしたバンドの黒人女性ボーカルが!
話しかけてみたら、どうやらフジロックに出演するための来日らしい。
どう考えてもそんなクォリティのバンドではなかったんが………。
まぁ、ちょっとメンバーも違ったっぽいし、それは別次元のものなのかもしれない。
そんな、最後までサブプライズ連発のこの旅もこれにて終了。
自分が行く前に描いていた、こうしよう、という意志と、こう出来たら良いな、という願望が全て叶えられてしまった感じだ。
幸せである。
帰りの京成成田の車窓から見える、夕暮れの田園風景は良かったなぁ。
その後、ちょうど高田馬場に着いたタイミングが良かったので親友と落ち合い、ヤツは金もないくせに無事の帰国を祝って酒をごちそうしてくれた。
そんな久しぶりの日本食と日本のビールは美味しかった。
言うまでもなく、この日は馬鹿みたいに気持ち良く酔っぱらってしまったわけだけれど。。。
しかし、この蒸し暑さばかりはこたえる。
件のボーカリスト。