The 7th Day
8時起床。
シャワーを浴び、ストレッチ、筋トレをしたりしてからのんびり出発。
この日は朝から雪。
まさか今年の初雪をこんな異国で迎えるとは。
Tramの乗り場まで歩き、近くのパン屋でクロワッサンを購入。
やはりヨーロッパ圏のパンはおいしい。
乗り場でしばし待っているとすぐにTramがやってきた。
今日はGrand Placeを中心にして周りを散策するコース。
de brouckere駅にて下車。
徒歩でまずはGrand Placeへ。
雪だけあって寒さが堪える。
そこから一路、楽器博物館を目指す。
しかし、こちらのフランス語表記のストリート名は覚えにくい上に読みづらいし、道も入り組んでいるし、かつ路上の標識は分かりづらいと来ていて、散々道に迷うはめに。
まぁ、それも旅の楽しみということで、目についた楽器屋やスーパーを覗いたりしながらひたすら歩く。
雪でダウンジャケットがどんどん濡れてくるのが気になるが、どこにも傘が売っていないので仕方なくそのまま。
そうこうしていると、何故かサンミッチェル大聖堂に到着。
内部はヨーロッパでたまに見かける、素晴らしいステンドグラスに囲まれた荘厳なもの。
自然と身が引き締まる。
それからGare Centrale駅を経由して、楽器博物館への道中、昼食を摂るべく適当に店にはいり、そこにあったランチメニューを注文。
内容は、スープ、パン、サラダ、オリープ、スパイスで味付けされた牛肉の串焼き。
どれも美味かったが、冷えきった身体にはスープが本当にしみた。
その後はいよいよ、楽器博物館。
受付でガイドのヘッドホンを借り、中に入ると莫大な量の楽器が展示されており、それぞれの楽器の前に立つと自然とその楽器の音がヘッドホンから流れてくる。
これがまた意外にも良い音なのだ。
やっぱりこちらの人間は耳が良いのだろうな。
のんびりと時間をかけて見学する。
しかし、昔の人の職人気質というか職人芸というか、細部にまでわたる装飾の見事さはすごい。
いつの時代も職人やアーティストの作り出すものは素晴らしいし、そうであって欲しい。
こうした精神を現代に生きる我々も忘れてはいけないな、と改めて実感。
博物館を後にし、ブリュッセル公園に向かう。
この頃には雪も上がり、散策しやすくなる。
大分道にも慣れてきて、迷わず公園に到着。
公園の向かいには王宮。
とにかく権力の残り香がすごくするところだ。
が、冬の公園はなんだか寂しげ。
木で作られた壁のようなものがあるのだが、それが寂しさを一層際立たせている。
それから公園を抜け、国会議事堂を通り、de brouckere駅近くの教会近辺に広がる露店を見て回る。
そうしてまたGrand Place周辺に戻った。
とにかくこの日は歩きまくったので、四時過ぎにはくたくたになっており、早めに夕食を済ませて宿に帰る事に。
とりあえずまたGrand PlaceのElectrical Showをしばらく堪能してから、昨日と同じくイロ・サクレ地区のレストランに入りパエリアを注文。
ビールはMAESというベルギービール。
どちらも美味しい。
するとそこで、隣の席に座っていた女の子に話しかけられた。
彼女はTungという名前で、台湾出身。
しかし台湾で働くのが嫌で、あちこちを旅して回っているそうだ。
今回は9月からポーランドに滞在し、そこからスウェーデンを経由してここブリュッセルに到着したとのこと。
夜の予定を聞かれ、特にない旨を伝えると、一緒にこの辺を散歩しないかとのお誘い。
旅は道連れということで、快諾。
せっかくなので出来たばかりのCDを渡し、お互いのメールアドレスを交換。
チェックを済ませてから散歩に出かける。
Grand Placeを抜け、小便小僧を見、チョコレートのお店を見たりしてから、中華街を抜けるとクリスマスマーケットを発見。
そこは100メートルくらいに渡り様々な露店が軒を連ね、アイスリンクや観覧車まであった。
Tungはしきりに「You are a lucky star!」と言って喜んでいた。
どうやら俺が適当に決めた道を進んだらここに辿り着いたかららしい。
一通り堪能してからまたGrand Placeに戻ると結構強い雨が降って来た。
雨宿りしてやり過ごすと、八時を回ったところだったので疲れたし帰宅する旨を伝え、de brouckere駅に向かう。
ほどなく到着し、連絡することを約束し別れた。
Metroに乗り込み、Gare de Nord駅に到着。
そこでTramを待つが、30分以上待っても一向に来ない。
周りの人もぞくぞくと諦めて移動を始めたので、仕方なく徒歩で帰る事に。
夜のこの辺りは本当に怖いので気は進まなかったが、せっかくなのでまた「気持ちEことSHOP」を見ていくことにした。
赤とブルーのライトに照らされた店内にいるお姉ちゃんをショーウィンドウ越しに眺める。
日本同様、この時間帯は上玉が多いのか、本当にきれいな人ばかりいる。
ワールドクラスのプロポーションを堪能させていただいた。
しかし、疲れ過ぎていたせいで全くムラムラしなかった。
そこからは恐怖との闘い。
絡まれたりしない様、平静を装いながらも急ぎ足で宿へ向かう。
そうしてようやく宿に到着。
安心したせいか、どっと疲れが来たので、一通りストレッチとマッサージをしてからあっという間に就寝。